黒人ハーフの筆者が経験した実話に基づくエピソードとともに、
人種にまつわる雑学をご紹介します
少しづつではあるけれども、社会は多様化にむけて動いているんだ。
と思う衝撃の記事を見つけたので、皆さんにもご紹介します。
クレヨンから消えた「はだ色」
みなさんはご存知ですか??
実は、子ども用のクレヨンや色鉛筆から「はだ色」が消えていたということを。
現在、かつての「はだ色」は別の呼び方になっています。
メーカーにもよりますが、かつて「はだ色」と呼ばれた色は
「うすだいだい」や「ペールオレンジ」など別の名称となっています。
参照記事:https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/800/299152.html
なぜ「はだ色」と呼ばなくなったの??
「はだ色」と表記しなくなった理由は、消費者から差別的であると批判が寄せられたためです。
これを受け、色鉛筆は平成12年、クレヨンと絵具は平成19年から「はだ色」の表記を廃止しています。
平成8年生まれの私が小学生の頃はまだ「はだ色」の呼び名で定着していました。
自分は黒人ハーフで周りの子どもたちと肌の色が違っていたので、
当時から「はだ色」の呼び名には違和感を抱いていました。
「はだ色」と黒人ハーフの私のエピソード
そういえば、私も「はだ色」に関するエピソードがあります。
小学生の頃、「色おに」という遊びをしていました。
「色おに」は鬼が言った色を見つけてタッチするという遊びです。
走るのが速かった私は、みんなにとって捕まえることのできないツワモノでした。(笑)
そこで、私を捕まえようと思った賢いお友達は次のお題として「はだ色」と言ったのです。
私は一瞬、他の友だちのところに向かって走ろうかと思いましたが、すぐに気がつきました。
私の肌色はここにある。ということに。
だから私は走るのをやめて堂々と自分の肌の色にタッチしました。
そしてこのように言いました。
【これは私の肌の色。世界にはいろんな肌の色の人がいるよ。だからこれも「はだ色」だよ!】と。
そうしたら「はだ色」とお題を出した子もすぐに納得してくれました。
また、誰一人と私の言葉に反論する子もいませんでした。
「はだ色」は一つの色ではなく、いろいろあること。
「はだ色」は実に多様で一つの色にはできないということを、
あの時理解してくれた友達には感謝しています。
「はだ色」表記が人を悩ませることも!
上のエピソードは決して私の心を傷つけたとか、悩まされたような話ではありません。
これは、どうしても捕らえられない私を捕まえようとした友だちが頭をひねって出したお題に過ぎなかったと思います。
私の場合、周りの友だちにも恵まれ、肌のいろは色々ある、それでいいんだ、
ということを周りも理解してくれました。
しかし、一歩間違え、理解のない友だちがいた場合、いじめにつながっていたかもしれません。
実際に「はだ色」が原因で自分が他の人たちと違うことを指摘され、嫌な思いをした友人もいます。
あなたにとってなんとも思わないことも、ある人にとってはそれが違和感であったり、
場合によっては不快な想いをすることに繋がることもあるのです。
おわりに
今回は、かつて存在した「はだ色」と黒人ハーフである私の経験談を紹介しました。
みなさんは「はだ色」の名称がなくなっていることを知っていましたか?
この変化は誰かの声によって変わったものです。
たかが、呼び方を変えただけじゃないか、と思う人もいるかもしれません。
でも、それが誰かを救うことにつながるのです。
そして、声をあげる人がいることで現状を変えることができるのです。
クレヨンの名称に変化があったように、小さなことでも、
積み重ねることできっと大きなことでし変化を生むことでしょう。
最近では、これまで以上に社会が多様性を意識し始めています。
今度は、マイノリティーと呼ばれるが人々が当たり前にマイノリティだからではなく、
一人の人間として、メディアに登場するような社会になるといいなぁと思っています。
少しずつではありますが、多様化に向けて動きだしていることをうれしく思っています^^
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